2006年04月29日

時の観念

大野晋の1968年の論文で日本人の思考と述語様式を述べたものがあり、岩波現代文庫に再度復活した「語学と文学の間」を読んだ。
ヨーロッパの時の観念が空間的で過去、現在、未来と直線的に並んでいるのに対し、日本人は未来を区別せず、自分の推量で把握した。そして、一般的推量、現在の事態の推量、原因の推量、過去の推量、確実な推量、自分の力以上のなにかの力によるとする推量、伝聞の推量などを区別した。
とのべている。これは世界解釈の仕方が言語にあり、生まれながらにしてものの見方が制約を受けているみごとな例だろう。


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この記事へのコメント
最近『源氏物語』読んでたんですが
源氏の心の変わりように驚きました。
西洋の方だと やはり 永遠に変わらないもの というか
を真理とか理性とか そういうことだと思うんですけど
それが前提にあっての変化だと思うんですけど
日本の方だと いわゆる無常観が前提になってるようで

明治以降日本にもだいぶ西洋文化が流入してきたようですが
でもやっぱり伝統を受け継いでるところもだいぶあって
丸く収まればそれでよい みたいなとこあるなあと思う今日この頃
Posted by tak at 2006年04月29日 11:45